今後JBフォーク、ステンレスディスクと組合わせて使用する、
当社で販売予定ブレーキキット用のブレンボ製キャリパーです。
AP製の4ポッド、6ポッドキャリパーが入手困難になってきたので、
使うことになった物がこれです。一般的な削り出しものです。
今回は大丈夫でしたが次からは入手の値段が上がりそうです。
これのアルマイトについて簡単にいい機会なので書きます。
このキャリパーは表面がアルマイト処理をされています。
ブレーキのアルマイトに限らず、アルマイトは依頼するたびに
色が違ってきて当たり前です。
特に小ロットで頼む場合はその都度変わります。
もちろん材質によっても変わります。
できればある程度色などは揃っていたほうが良いので、
自分の会社でアルマイト屋さんに依頼する場合は、
セットでできるだけ頼むようにしています。
あらかじめ作っておく場合もあるので、出来る範囲ということにはなるのですが。
ただこのブレンボなどのブレーキキャリパーなどを購入する場合は、
考え方が違います。色は優先してはいけない。
たくさん在庫を持っているようなところから買う場合は、
「出来る範囲で良いので似たような色のものをだしてください」
とサラッとお願いします。
今のご時世ですから無駄にたくさん在庫する会社は少ないです。
たいがい取り寄せになり多少色が違います。
ただこのブレンボのブレーキのキャリパーのアルマイトは高い技術で
処理されていて、とても強く、簡単に真似することはできません。
色ではなく、表面を守るために処理されています。
アルマイト屋さんに作業依頼することは可能でも、
同等の強さで表面処理するのはとても難しいことなのです。
ブレーキはとても過酷な使用状況で使われます。
ですので、多少色が違ったりしても、再度アルマイトにだして、
上っ面の軽い気持ちで色を揃えようなどと思ってはいけません。
そんな軽い気持ちで物事を変更する部品ではなく、
あくまで機能重視で考えるべき部品です。
飾っておくだけならなんでも良いですが、そういうものではないので
自ら品質を下げるようなことは避けるべき商品なのです。
コメント