日頃よりタサキチューニングをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
普通ならご挨拶のみとなりますが、お休みで、走りはじめをされる方に注意事項です。
ガソリンがたくさん入っているのに、走行中にガス欠のような症状が出ることがあります。
高速道路を使用しているとき、エンジンOH後で慣らし運転中におきることが多いです。
これはどのような時におきやすいかといえば、
車の後ろをついていくようなゆっくり走っているとき、
高速道路を割とアクセルが一定で巡航しているような時です。
いわゆる燃費の良くなるような、大人しい走り方をしている時です。
このような走り方をしている際に、故障でなくとも、
キャブレター内のガソリンが少なくなり、ガス欠のような症状が出ます。
一生のうち、全くならない方もいます。私は経験済みです。
今までのところ、燃料ポンプのついていない車両のみで発生しています。
ガソリンが、自然落下でキャブレターに送られるタイプで、
当社で言えばZZ-R以外のもの、
Z系、J系、カタナ、GS、CB、ニンジャなどほぼすべてがあてはまります。
詳しい理屈は時間の関係上ここには書きませんが、対処法を書きます。
(気になる方は来年、私に電話で聞いてください)
まずたくさん燃料が入っているのにガス欠のような症状でエンジンが止まった場合、
慌てずなるべく安全な場所に止めます。
ニンジャ、ローソン系J系などの負圧コック式の場合、
ONからPRIにコックのレバーを回し5分程度待ってから、
再始動し走ります。
しばらく走って症状が改善されれば、ONに戻して普通に走って
大丈夫です。
PRIにして、待ってもエンジンがかからない場合は、まだキャブレターに燃料が
いっていないと思われるので、そこで燃料のホースを何度か指でつまみます。
灯油を電動ポンプでなく、手で握って離して入れるタイプのものがありますが、
あの要領で、燃料ホースをつまんではなしてを繰り返します。
その作業がきっかけで燃料が流れ始めるので、それをやめキャブレター内に
ガソリンが溜まるのを数分待ちます。
キャブレターに完全にガソリンが溜まる頃を見計らってエンジンを始動。
このあと問題なければそれで大丈夫です。
Z系などの場合もほぼ同じで、まず燃料のホースを何度か指でつまみます。
燃料ホースをつまんではなしてを繰り返します。
その作業で燃料が流れ始めるので、それをやめ数分待ちます。
キャブレターに完全にガソリンが溜まる頃を見計らってエンジンを始動。
このあと問題なければそれで大丈夫です。
このようなことが起きないようにするためには、
例えゆっくり走っているとき、あるいは走らなければいけない時でも、
時々シフトダウンする、加速をするなど多少走りにメリハリをつけ、
ガソリンの流量に変化をつけることです。
もともとバイクは車と違い、そういう走りを前提に作られているので、
アクセル一定で走り続けるとトラブルの原因となります。ご注意を。
新年の走り初めはゆっくり走る方が多いと思うのでうが、
あまりに普段と違うメリハリのない走りですとそのようになる場合があります。
また、この症状はエンジンの調子の良いものに多くおきます。
OH後のエンジン、調子の良いエンジンは、無駄な燃料消費がすくなく、
ガソリンの流量が少なめになります。
よって、ガソリンタンク内に燃料は入っているのにガス欠。
なんて変なことが起きます。
知っていれば、なんてことないことですが、
知らないとかなり慌てると思います。
大切にするあまり、トラブルを招かないでくださいね。
みなさまが良いお年をお迎えになられるようお祈り申し上げます。では。
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