以前紹介していたGPZ900Rは
九州のお客様に購入していただきました。
ありがとうございました。
今回は以前からお付き合いのあった
Z1のお客様の(主にエンジンオーバーホールと、
マフラー製作をさせたいただいた)
ご子息様がご購入していただき、
初の親子2代でのお付き合いとなります。
実はこのようなことはとても嬉しく、
また羨ましくもあります。
ニンジャを買うところが偉い!
このブログを見ていただいている方も
きっとそう思っていただけるのではないでしょうか。
ニンジャはこういうバイクなんだ、と、
長く乗ってもらえるような物にしたいと思います。
さらに本日、福岡のZ1のお客様に
オイル交換で来店していただきました。
平成25年の12月に納車し、
1万3000キロほど走られています。
バイクはこちら。
http://www.tasaki-tuning.com/results/index.html#bike042
私は用事で会えなかったものの、
増井からそのお客様と話した内容を聞きました。
その中で、
「いつでも乗りたい時に乗れるから、買ってよかった」
と言われていたと、
実は私にとってはこれこそが一番のほめ言葉だと
思っております。
お問い合わせをいただく中で、
当時の部品のスタイルにこだわりがあり、
使用する部品が限定され、本来の調子を
発揮できないものをお客様に希望される場合が
あります。
当社ではいつもその場合ご注文を
お断りしているのですが、本当に残念です。
人の価値観は人それぞれなのは解っておりますが、
やはり乗りたい時に調子よく乗れてこそ、
所有する意味があると思います。
また本来の調子を発揮できているものに
乗った経験がある人が、本当に、本当に少ない。
本当に調子のよいものに触れれば、
今までのこだわりは何だったのと、
思う人も多いはず。
ノーマルスタイルでも、チューニングしたものでも
その中間でも良いので、やっぱり本当に調子のよい、
いつでも乗れる旧車に乗っていただきたいと思います。
その心地よい音、アクセルに対する反応、振動、
ハンドリング、新しいバイクが得たものの代わりに
バイクが本来持つべき失ったものを体感するには、
ただ旧車に乗る、飾っておくということではなく、
調子をきちんと発揮できているバイクに乗るしかありません。
ぜひ若い人にも体験してほしい。
少し話はつながっているのかもしれませんが、
そんな中、関東の小島様よりお客様の声を
送っていただきましたのでご紹介。
小島様のバイクはこちらになります。
送っていただいたお客様の声はこちら。
私自身で考えますと、お客様の声等を書くのは
とても面倒で、わざわざ書いていただける皆さまには
とても感謝しております。
ただこのような生の声こそが、
いわゆる会社側にとって都合のよい広告よりも、
旧車バイクに興味がある方にとって、
本当に意味がある情報だと思います。
小島様の声の中に2000回転から、
やや回転落ちが悪いという部分がありますが、
これについては、このブログを読んでいただいている
皆さんにも良い情報だと思いますので、
これについて私が小島さんに返信したメールをそのまま
以下に載せたいと思います。参考にしてください。
以下原文のまま
温まると2000回転付近から回転落ちが悪い時の対処は、
エンジンが完全に暖まってからアイドリングを
キャブレターのアイドリング調整スクリューをほんの少し
左に回しアイドリングを少し下げてください。
アイドリング時、アクセルが戻った時の開度が、
ほんの少し開きすぎていると思われます。
理由はエンジンの走行距離がすすむにつれ、
エンジンのフリクションがへり、なおかつキャブセッティングが
よくあっているからです。
季節によっても多少変わります。
レーシングキャブレターなので、
ほんのちょっと回すだけで大きく変わります。
FCRは、CRよりも変化が大きいです
圧縮比がノーマルと全然違い他の部分も調子が良いため、
圧縮が高く、スタンダードピストン仕様のように1000回転などに
下げるとクラッチハウジング回り、クランク回りから振動が出て
不快なガラゴロ音が聞こえるようになりエンジンが傷みます。
完全暖機後1200~1300回転ぐらいで、
書いていただいた症状がでにくく、
アイドリングが不安定になったり、
変な振動、音が出ないように好みでアイドリングを
調整してください。とても簡単です。
うまく調整できるとエンジンブレーキのかかり具合も
ちょうどよくなります。
その状態で冷えた時にアイドリングが低すぎるときは
一度元に戻し、完全に暖まったたら信号待ちにの時に少し下げる、
というのがエンジンに一番負担がかかりません。
またゆっくり走っていて、アクセルをのんびり戻す感じになっている時も
そのような症状が出るときがあります。
少しアクセルを閉じる側に戻すと、(力を入れないで)
その時は治ります。
ただアイドリング調整が高すぎる場合は治らないです。
調整してください。
以上が返信したメールですが、
別件で、良くあることを思い付いたので
さらに追加します。
参考にしてください。
エンジンOH後に、納車されてしばらくたってから、
信号待ちでニュートラルが出にくくなった、
などはないでしょうか。
この場合はクラッチの遊びが変わってきています。
少し遊びを減らすように
(クラッチが、より切れるように)
クラッチレバーの部分の遊び調整ダイヤルを少しまわし、
クラッチを握った際にきちんと切れるよう、
調整してください。
そうすればニュートラルがでやすくなります。
なおエンジンが冷えているときにニュートラルが
出にくいのは問題ありません。
冷えた状態ですとオイル粘度が高かったり、
クリアランスがまだ適切でなかったりして
クラッチの引きずりが出ます。
半クラッチのような感じでギヤ1速に入っている
ならクラッチを完全に握っているにもかかわらず、
前に進もうとします。
この状態ですとニュートラルがでにくいこともあります。
エンジンが完全に暖まっているのにもかかわらず、
ニュートラルが出にくい、あるいはクラッチを
完全に握りギヤを入れた際にバイクが前に進もうと
している場合はクラッチが完全に切れるように
遊びを減らす方向で調整してみて下さい。
こうすれば走行中もミッションが傷みにくく、
良いことずくめです。
繰り返しますが完全暖機終了後に調整してくださいね。
ただし遊びが少なすぎても、
走行中クラッチ滑りが出たりしますので、
適切な範囲で。
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