本のタイトルみたいなものですが今後メインテーマで書いていくことは「旧車バイクの望むこと」としました。
バイクは人が使うものですから、使う人側からの都合、視点で書くのが普通ですが、そうではなくバイク側からみて良いことが、結果使う側の私たちから見ても良いことにつながるのではないかと思い、こうさせていただきました。
私の発信する情報は国産車の70年代以降の4サイクルエンジン車~キャブレター付きのバイクからインジェクションつきに変わる前までのバイクをお持ちの方、購入したい方、興味がある方に特に有益な情報となると思います。
まず大枠の考え方として、バイクの整備、レストア、チューニングでも私たちが一般道で乗るバイクの作業をする時に大切なことは、弱点になる箇所を作らないことを意識する。これに尽きると思います。
弱点を作らないようにバイクを仕上げることは地道で膨大な作業量をこなす必要が出てくるためとても大変ですが、考えてみてください。バイクにトラブルが起きた時、調子が悪い時、その原因は何でしょうか。弱点となる部分が原因となっています。強すぎる部分があった場合、結果として回りが弱点となってしまいトラブルとつながってしまうこともあります。
実例を挙げれば、タイヤが劣化し硬化していたため、フロントブレーキを少し強めに掛けたら滑って転んだ。バッテリーがツーリング中にダメになって走行できなくなった。リヤブレーキのシールがダメになっていて走行中にリヤブレーキを掛けたらロックし動けなくなってしまった。
どれも弱点が引き起こしたことで、事前に整備をしていたら防げたトラブルです。
ではその弱点を極力減らすためにはどうしたらよいか。それを紹介していきます。これらの作業はなるべく費用をかけない、乗り出してからの無駄な時間を減らすという事であれば、車両購入時にまとめて整備、レストアを施すのが一番なのは間違いありません。当社で販売するバイクも常にそうしています。皆さんがバイクを購入するときも弱点の部分がどこかを意識して見ることが大切なのですが、知識がなければ見ることはできません。そこで大切なのダメ整備士のインチキ情報ではなく、正しい情報です。
すでに持っているバイクが調子が悪い。バイク購入時にそこまで一気にそこまで費用が回らない。という方も自分の払える予算で正しい情報の中から選択すればよいわけですからあきらめないで欲しい。大切なのは正しい情報を得て、今後間違った選択をしないことです。
間違った選択とは、特別速いスピードで走っているわけではないのにバイクが不安定で全然真っすぐ走らない、なんて時に、足回りのチェックもろくにせずに、これはフレーム補強しないと治らないなんて言う言葉を簡単に信じ、ろくにフレーム補強の知識も経験もないダメ整備士に実験台にされることです。70年代のバイクでも、ノーマルのフレームで結構走れます。
では次回から具体例に入りますが、なるべく重要な事項から紹介していきたいと思います。
予定はエンジンのシリンダー、シリンダーライナー編です。
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