すべてをバラしてエンジンのサンドブラストを洗い終えた写真です。
シルバーで塗装するのでアルミナ100番でブラスト処理してあります。写真はクランクケースアッパーです。刀の場合シリンダーライナーが入る部分の穴が大きくて、ボアアップに伴ってシリンダーライナーを大きいサイズに交換してもほんの少ししか干渉しない為、リューターで必要な部分を最小限だけ削ってあります。 |
ロアケースです。刀はこのロアケースが結構重たいです。錆もほとんどなく良い状態でした。 |
シリンダーです。すでにライナー打ち換えボーリング済みです。写真ではあっという間ですが、外注加工で特に時間がかかるのはこのライナー打ち換えボーリングと外装の塗装なので、一番最初に加工に出します。上面は最小限ライナーとの段差を取る面研をしてあります。このライナー打ち換えボーリング+面研代は高いです。 重要な部分で、なおかつ手間がかかる部分なので今のところやむを得ないというところです。 |
シリンダーのアップ |
シリンダーヘッドEXポート側からの写真 |
シリンダーヘッドの横からのアップ |
シリンダーヘッドのプラグ穴の付近ブラストはレストア作業には欠かせません。ブラストをする目的は主に錆の除去、塗装はがし、小さなクラックの発見、外観を美しく仕上げる為です。当社では主にアルミナ、ガラスビーズ、鉄球、を使います。今回は100番を使用しています。 |
ヘッドを上から見たところ |
ヘッドをひっくり返した状態。すでに修正の面研は終わっています。 |
クランクケース入色塗り前のマスキングした状態です。 |
ヘッド、シリンダーなどのエンジン部品を色塗り前マスキングした状態です。 |
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色の塗り終わったクランクケースです。
こちらはアッパー側 |
ロアー側です。綺麗に仕上がっています。 |
シリンダースタッドボルト取り付け雌ネジにヘリサートを入れた写真です。念のため少しでも痛んでいる箇所はヘリサートを入れておきました。ヘリサートはとてもよい物なのですが、入れ方が悪くネジ部をかえって駄目にしているものが多いです。 |
新品のシリンダースタッドボルトを取り付けている途中の写真です。 |
シリンダースタッドボルトを取り付けたところ。 |
シリンダーの色塗りが終ったもの。前から。 |
後ろから。打ち換えたライナーが美しいです。
4本のシリンダーライナーは、強靭性、耐摩耗性が高い材料を使用しています。ボーリング後も強度を確保する為充分な厚さを残しています。 |
コスワースピストンの箱です。ちょっと雰囲気が良いので撮ってみました。 |
絶対的強度を誇る78mmコスワースピストンとライナー打ち換えボーリング+軽面研の済んだシリンダーです。ピストン強度が高く、寿命が長く、へたりにくいというのがなんといってもメリットです。 |
ピストン、シリンダー間のクリアランスを測定しています。どんなにきちんとしたボーリング屋さんでも人間であるかぎり小さなミスはありえます。必ずチェックします。ただ今までお願いしているお店は悪かったことはありません。 |
ピストンのセカンドリングの合口を写しています。軽く面取りしてあります。やりすぎはNGです。 |
合口の隙間をシックネスゲージで測定しています。合口の隙間はロットによってバラつきがあるので、必ず測定し、気に入らなければ交換してもらいます。同じ部品を買っても性能に差があるのは、メカニックがこういう当たり前のことをきちんとしているかどうかで差が出ます。近道はありません。 |
クランクシャフトの振れを測定しているところ。刀のこの頃のクランクシャフトはピン溶接が最初からされていますが、これより古いカワサキZ系より振れ幅が大きいのが普通です。ピン溶接が最初からされている関係で逆に修正は難しく振れ幅が大きいときはクランクシャフト交換となってしまい大変です。今回のものは交換しなくて大丈夫です。 |
以前私は刀より古い1000とGS750のエンジンをオーバーホールしたことがありますがGS1000の方は車体の程度が良いにもかかわらず振れが大きく修正に苦労しました。(GSはピン溶接されていなかった)隣のコンロッドに丸棒を通している写真はねじれを簡易的に調べているところです。棒が通らなかった場合残念ながら交換となります。 |
組み付け前の燃焼室の写真です。ポートがらみの写真はうまく取り辛いので写真がいまいち見にくいのはご容赦ください。 |
EXのポートをマフラー取り付け側から見た写真です。 |
IN側のポートをキャブレター側から撮った写真です。左右のバルブの境目部分は写真で見るとやや丸く見えますが、実物はバリッととがっています。IN側のポート形状は、自然吸気モデルは特に重要です。 |
IN側ポートを燃焼室側から写したものです。当社のエンジンはすでに充分にパワーやトルクがでるのが解っているので(過去のデータから)ガイドは削り落とさず、残して耐久性を確保しています。ただポート内に出ている部分は抵抗になりにくいように、形状の変更をしています。 |
やや解りづらいのですが大変重要なIN側バルブシートのバルブとの当たり面を写しています。ねずみ色の部分です。ここのあたり幅、径の大きさは大変重要な部分です。もちろん均一にキチンと当たっていることも重要です。 |
EX側のバルブシート当たり面を写しています。同じくねずみ色の部分です。どこのことをいっているか解りにくいかもしれませんが。EXバルブはINバルブより温度が高くなるので、熱を逃がす為やや当たり幅は広く取っています。 |
燃焼室全体の写真です。普通の照明だと上手く取れなかったので色つきの電球のもので撮っています。 |
ポート研磨作業で使ったロールペーパーのかすです。どのように削るか、知識と経験が必要なのはもちろんですが、根本的に時間をかけないと仕上がりはそれなりとなってしまいます。今回は数十時間かけました。きちんとポート研磨すると、エンジンはスムーズに回り、フィーリングが良くなります。特に中回転域から高回転域で粒がそろって、気持ちのよい駆け上がっていく回転感が味わえます。ボアアップやハイカム、車種によってはビッグバルブなどを組み合わせるとよりいっそうの効果が望めます。 |
組み付け直前のヘッドを真上から見たところ。 |
組み付け直前のヘッドをアップ写真です。 |
今回使用するオイルです。今回はアッシュ製を使います。少し高いですが、交換サイクルが長くて良い商品なので交換する手間も少なくすみますし、コスト的に安いオイルを数回変える場合とさほど変わりません。使用するとエンジンの回転感がスムーズでとても気持ちよく回ります。 |
バルブステムシールです。純正品を使います。こういうものは純正品が間違いありません。 |
バルブステムシールを組み付けたところ、必要な部分にオイルを塗ってあります。 |
バルブスプリングです。今回はカムシャフトはノーマルを使用するので当然バルブスプリングはノーマル新品を使います。 |
使用するバルブスプリングを並べたところです。 |
似たような写真が並んでいますがその隣はIN側のバルブを組み付けた所です。 |
バルブスプリングをつけた写真です。このように1本ずつではなくまとめて行います。 |
リテーナー、コッターまで組つけたところです。 |
リテーナー、コッターまでIN、EXともに組み付け終わった状態です。 |
バルブステムエンドをたたいてバルブまわりの部品を落ち着かせているところです。 |
ロッカーアームまで組みつけたところです。 |
ヘッド単体での仮のバルブクリアランス調整を行うのですがあらかじめ使用するカムシャフトは軽く研磨しています。今回はお客様のご希望でエンジンの最高出力よりもフィーリング等を重視しているので、カムシャフトはノーマルを点検、問題ないので再使用しています。 |
研磨したカムシャフトをヘッドに仮組みします。これからヘッド単体の状態でバルブクリアランスを測定し調整します。このようにヘッド単体でバルブクリアランスを測定しておくことにより、バルブシートカットが適切にされているか最終確認でき、またカムホルダーのネジ山がカムをボルトを組みつけても抜けることがないか(解りにくい表現でごめんなさい)の最終確認できます。 |
簡単な専用工具を製作してカムシャフトをバルブクリアランス測定位置まで回します。 |
シックネスゲージで測定し調整します。同じ要領で他のEXバルブをすべてあらかた調整しておきます。 |
IN側も同様調整しておきます。 |
完成したヘッドを燃焼室側から見たところです。バルブに番号を書いてあるのは慣れている作業であってもミスをしないように念のため書いています。
今度は腰下を組む為の準備にかかります。 |
エンジンからはずしたミッションを洗浄後、作業しやすいように脱脂した状態です。 |
クラッチ側シャフトのミッションをオーバーホールの為分解したところです。 |
その後交換すべき部品を交換し組み立てているところです。このミッションは程度がよくドッグ部を少し修正して組み付けます。 |
刀にはクラッチ側シャフトのミッションはギヤを圧入し組み立てなければいけない箇所があります。 |
ギヤを圧入しているところです。上下にアルミの部品を入れて圧入する際にミッションを痛めない様にしてあります。 |
圧入後に寸法が規定値になっているか1/100(百分の一)まで測れるダイヤルノギスで測定しているところです。 |
組み付けるミッションのベアリングです。 |
ベアリングを組み付け終わった写真。 |
出力側(フロントスプロケット側)も同様にします。左から2枚目の写真は分解して洗浄が終わった写真です。 |
必要な部品はかえつつ組みつけているところ。今回はギヤやシャフトの状態は良く、交換する必要はありませんでした。 |
オイルの通り道の穴です。きちんとあわせます。 |
使用する新品のベアリングです。 |
ベアリングを組み付けミッションが完成した写真。 |
オーバホールが済んだミッション1台分 |
少し内容が飛びますがヘッドカバー、オイルパン、オイルフィルターカバーの塗装まで終わった写真。 |
クランクシャフト左側のシールを換えるところ。 |
シールを組み付けた写真です。 |
上から順にクランクシャフト、交換前のカムチェーン、新品カムチェーンに並べたところ |
交換前の古いカムチェーン、新品のカムチェーンを右端でそろえ伸び具合を比べたところ。当然古いカムチェーンの方が長くなってます。 |
エンジン内部のバリ取りを行っているところ。バリ取りの目的はエンジンの振動などでバリがエンジン内部に落ちるのを防ぐなど色々あるのですが、これをしたからといって速く走るようになるわけでもないので、やりすぎてエンジン内部を痛めたりしないようにあくまで軽くしておく方が良いと思います。 |
エンジン内部のオイル通路の写真です。ここはガスケットを交換します。特別なことではありませんが。こういう箇所のバリ取りをしておくと走行中にバリが落ちてオイル通路にバリが回るのを防げます。 |
通路にガスケットをつけプレートをつけたところ。ネジの締め忘れがない様に締めた後に黄色のペンで印を入れてます。別に自信のある方には必要のないことですが、しょっちゅう同時進行でエンジンOHなどの重整備をしなければいけないこともあるので、他のエンジンと勘違いして万が一のミスを防ぐ為にしています。 |
ミッションシフトドラムの位置だしの部品達です(説明が解りにくいと思いますが)小さな部品ですが、エンジンを分解したときにしか交換できないのできちんと交換します。 |
上で紹介した部品をシフトドラム部に組み付けたところです。 |
クランクケースのオイルポンプ取り付け部です。オイルポンプ側のオーリングは当然交換します。 |
オイルポンプを組み付けたところ。今回は程度のいいオイルポンプがあったのでそれを組み付けました。 |
クランクケースを組み付ける前に、クランクケース組みつけに必要なボルト類が全部そろっているかケースを仮組みして実際にボルトをあてがっている写真です。写真では下側が写っていますが、当然上側も確認します。クランクケースは液体パッキンを塗って組み付けるため、液体パッキンを塗ってすぐに組みつけられるように事前に確認しています。 |
組み立てに入るクランクケースです。クランクケースアッパー側をひっくり返しています。 |
クランクシャフト位置決めのCリングです。ここだけでなくミッション側など何箇所かあります。 |
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クランクシャフトがはまるピン部です。
刀では見た事がありませんが、Zではよくクラックが入っているのでよくチェックします。 |
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チェック後にチェック済みのクランクシャフト、オーバーホール済みのミッション、ケース合わせのノックピン中央部のオイル通路のオーリングを組み付けます。 |
クランクケースロアケースです。これに液体パッキンを塗ってクランクケースアッパーケースに合体させ組みたてます。 |
クランクケースを組み付け、ボルトを締め付けたところです。締め付けにはトルクレンチを使用します。エンジンを下側から見た状態です。 |
おなじく下側から見た状態でチェーン、スプロケットがつく部分を写した写真です。 |
オイルパンの中の部分にあたるオイルストレーナーを組み付けたところ。大きなゴミがもしあればまずここで濾すようになっています。 |
オイルパンを組み付けたところ。 |
組みつけが終わってエンジン下部の写真。 |
同じくエンジン下部の写真。 |
エンジンをひっくり返して上から見たところです。刀のクランクケースボルトはまだ純正新品がでるのでそれを使用しています。クロームメッキ品なので美しいです。(M8のボルトを除く)ここもトルクレンチを使用して組み付け。 |
エンジン左側のスタータクラッチを組み付けます。 |
スタータクラッチの内部部品です。組み付けのM8のボルトも新品にします。バッテリーが上がり気味でエンジンをかけたりセルモーターが消耗して回す力が弱いとこれら部品が痛んでエンジン始動時に空回りします。 |
スタータークラッチの部品です。3本のキャップボルトの頭が見えていますが、このボルトがたまに緩みます。緩まないように、ネジロックをつけて規定値で締め付けてあります。Yの字の黒っぽい工具は締め付け時に共回りするのを防ぐ特殊工具です。 |
スタータークラッチとジェネレーターの磁石部分を組み付け終えました。 |
これからピストンを組み付けます。ピストンがスタッドボルトに当たって傷つくのを防ぐ為ビニール袋を巻いています。マスキングテープでとめて、はがしやすいようにしています。3M製のマスキングテープは便利で、いろんなところで使用します。ですが気をつけて作業すればビニールは巻いて作業しなくても大丈夫で、念のためにしてある程度です。 |
2番のピストンを組み付けたところです。ピストンリングはあらかじめ向きなどを合わせて組み付けであります。サークリップの向きやピストンピンの長さなどよく確認しながら組みます。 |
4個ともピストンを組み付けたところです。圧感です。 |
カムチェーンテンショナーのスライダー部分です。当然新品に交換しています。 |
シリンダーを組み付けます。
2番3番のピストンをいれ、これから1番4番のピストンを入れるところです。
当社では特別工具は使わず、手と爪で行います。 |
すべてのピストンを入れ終わり後はシリンダーを下げるだけです。事前に必要な部分にはオイルを塗ってあります。ですが必要以上にオイルべたべたはNGです。これはどこの作業をするときも同じです。 |
ピストンシリンダーまで組み終わった写真です。
この時点で、組みつけに間違いないか、クランクシャフトを手で回して確認しておきます。慣らしが終わったエンジンに比べ明らかにギシギシ回ります。でも当然正常です。 |
ここまできたらシリンダー上面を綺麗に脱脂します。 |
脱脂したシリンダー上面に、ヘッドガスケットとノックピンを取り付けます。ヘッドガスケットはメタル製です。ここまできたら、先に組み立てておいたヘッドを載せます。 |
ヘッドを載せヘッドボルトを締め終えた状態です。ここもトルクレンチを使用します。 |
当社ではヘッドやクランクケースの締め付け、カムホルダーのボルトなどはより一定に締め付けたいのでなるべくボルト表面の摩擦が一定になるように工夫してからトルクレンチを使用します。 |
カムチェーンテンショナーASSYです。Z系などは中身だけ変えて外観はレストアするのですが、刀の場合つくりが複雑でレストアもしにくく、まだ新品がそれほど高くない値段で購入できるので新品を使用します。 |
先に研磨しておいたカムシャフトを仮組みします。 |
カムスプロケットのボルトとカムスプロケットの雌ネジを脱脂してネジロックをつけているところです。 |
ネジロックをつけたボルトをカムスプロケットにつけた写真です。黄色でチェックしているボルトがそうです。ここの締め付けがきちんとされていなくて壊れているバイクを2台ほど見た経験があります。通常きちんと締め付けれいれば緩む箇所ではありません。 |
ヘッド単体のときに仮のバルブクリアランス調整していましたが、再度きちんと調整しているところです。このカムシャフトはノーマルなのでノーマルの基準値に16本すべてあわせます。 |
ヘッドカバーの裏面(内部)です。カムチェーンのスライダーは交換です。 |
ヘッドカバーを取り付けたところです。 |
ブリーザーのカバーを取り付けたところ。タコメーターギヤの名残が付いていますが、こういうところのボルト等が綺麗なのは気分が良いものです。 |
オイルフィルター周りの部品です。メンテナンス時はフィルターとゴムのパッキンだけで充分ですが、当然今回はナット、ワッシャ、フィルタースプリングなどすべて交換します。フィルターは純正です。当社に入庫したバイクでフィルターがバラバラになっているのを見た事があります。どこかに詰まって焼きつく恐れもあるので、オイル交換時には毎回交換しましょう。 |
オイルフィルター部のスタッドボルトです。このボルトはフィルターカバーを組み付ける際に袋ナット(3枚目の写真参照)を締めすぎてよく伸びて駄目のなってます。この車輌のも駄目になってました。5本とも交換しますこういう部品が欠品でないのも嬉しいところです。 |
オイルフィルターと先程のスタッドボルトを組み付けたところです。 |
フィルターカバーを組み付けた写真。マフラーをつけるとほとんど見えませんが、きっちりします。 |
写真は解りにくいですが全然場所がかわってクラッチハウジングの奥の部分に当たるところです。ミッションのシャフトとオイルポンプのギヤが見えます。 |
上からの続きでオイル通路のガスケットとプレートを組み付けたところ。 |
クラッチハウジングからオイルポンプにつながるギヤとベアリングです。ベアリングのみ交換しました。 |
ミッションのシャフトに組み付けたところ。 |
クラッチハウジング側のカラーとベアリング。測定しましたが全く問題ないので、これはベアリングと写真に小さく見えるゴムのダンパーを交換。 |
クラッチハウジングを裏側から見たところです。ダンパーのスプリングが見えます。このスプリングがへたって暴れ駄目になっているものもありますが、このハウジングは大丈夫です。ギヤにはめる溝とダンパーをはめ穴が見えます。 |
表側から見たところ、表側も綺麗です。このまま使用します。 |
クラッチハウジングをエンジン本体に組み付けたところ。裏側のハウジングの溝にギヤの溝を確実にはめる必要があります。 |
クラッチハウジングのセンターナットです。今回はお客様の希望で別車種のものに交換しました。よくここが緩むという情報が流れていますが、当社では緩んだことがないため通常は交換しません。 |
センターナットをロックワッシャと共に組み付けたところ。ロックワッシャを2箇所折る必要はありませんが、きちんと正確に折らないと用を成しません。 |
オイルプレッシャースイッチと干渉している為、加工が必要です。 |
オイルクーラーの取り出し部のボルトを加工しています。 |
加工後の写真です。オイルプレッシャースイッチと干渉していた為、(黒い部品)削って短くする必要がありました。本来はこのオイルの取り出しを販売している会社が 最初から加工して販売すべきです。このオイル取り出しはこの他にも本体がエンジンに干渉している部分があってそこも加工しました。 |
エンジンにインシュレーターを取り付けたところ。取り付け部には製品のバラつきによって段差があって当たり前なので、ポート研磨の際に修正しています。 |
右の写真のカムチェーンテンショナーについているロックナットです。純正のヘッドガスケット等を使っていない関係で若干エンジン高さの寸法が変わって(0.何mmというレベルです)カムチェーンテンショナーの戻り具合がかわったため、ナットを少し加工して問題ないようにしました。小さなことですがきちんとしていないと後でオートカムチェーンテンショナーが自動でカムチェーンを張ってくれない恐れがあるためです。 |
カムチェーンテンショナーのロックナットを取り付けたところ。黒っぽいナットがそうです。 |
セルモーター後ろのフロントスプロケット取り付け部周辺です。シールがエンジン内圧で飛び出さないようにするストッパーやニュートラルスイッチが見えます。見えなくなる部分ですがきっちりやります。 |
セルモーターを分解し、清掃。その後必要な部分、シールやブラシなど交換、加工したりしてオーバーホールした状態です。エンジンをOHした場合、セルモーターOH、スタータークラッチOH、バッテリーが健康か確認、充電はきちんとされているかを確認、を同時にしておく必要があります。そうでないと高価なスタークラッチがすぐに壊れてしまいます。 |
OHが終わったセルモーターを取り付けたところ。当社ではセルモーター外観はレストアしていません。今回はもともと綺麗でした。 |
今回使用するJB製のステムキットです。オフセットは狙ったハンドリングにする為35mmを選択しました。よく「自分で作ったら?」といわれますが当社の目指す仕事とパーツサプライヤーは全く方向性が違うので今は全くその気なしです。それよりもしなければいけないことがたくさんあるので。 |
JB製ステムキットに付属するテーパーローラーベアリングを組み付けたところ。 |