壊さない話

かなり遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
今日は、簡単にではありますが、
旧車バイクの壊さない、壊れにくい乗り方のついて簡単に書きます。
書き出すときりがないのですが、
大切なポイントはこの3つです。
1、適切な暖気運転をする。
2、うまく説明しづらいのですが、瞬間的に高負荷のかかる運転を避ける。
3、適度に乗る。
これを守らずに乗ると、どんなにきちんと制作した、バイクや
エンジンでもこうなります。エンジン部品の画像です。
UNKNOWN_PARAMETER_VALUE3.jpg
1の暖気運転については、エンジンをかけ、よくかけっぱなしで
そのまま長い間ゆっくりヘルメットをかぶったりして
アイドリング状態でかけっぱなしにする人がいますが、これはよくありません。
詳しくは当社ホームページのこちらに、暖気運転について書いてあります。
http://www.tasaki-tuning.com/sinansyo.html
とにかく、オイルが温まり、各部クリアランスが適切になり
タイヤなど車体が温まるまでは高負荷がかかることはしてはいけない
ということになります。
冬は時間がかかり、夏はあっという間です。
2については壊れる乗り方ナンバー1です。1の暖気運転が適切でなく
(長すぎる、短すぎるどちらも悪い)2も悪ければ、
どんなにまともなものも壊れ、上の画像のようなものになります。
瞬間的な高負荷がかかる乗り方の説明として解りやすいのは、
ドラッグレースのような乗り方、つまりアクセルをあおり、
高回転域でクラッチをはなし瞬間的にドンとつなぐような乗り方、
あるいは変速するときに回転を合わせず乗ったり、ウィリーをしたりです。
高回転域を使ってはいけない、飛ばしてはいけないということではありません。
どんなに飛ばしていて、高回転をバンバン使っていても、瞬間的に
ドンと力がかからないように乗る気持ちが大切です。
これはエンジンを開ければすぐにわかります。
Z系ではチェーンを張りすぎたりしなければ、まず壊れないミッションの
フロントスプロケット側のボールベアリングの、ガタがすぐに出てきたり
クランクケースのクランクシャフトが収まるピン部にクラックが入ったり
クラッチハウジングのスプリングがやたらへたっている場合はそのような
乗り方になってしまっています。
カワサキZ系はとにかく頑丈なエンジンですが、エンジンの各部品は
そのぶんとにかく重いものばかりです。
ですから、一度いきおいがつくと止まりにくく、瞬間的に逆方向の力が
かかるような乗り方をすると壊れます。
とくに調子のよいエンジンほど高負荷を瞬間的にくわえると壊れます。
エンジン本体の耐えられる力はあまり変わっていないのに、調子のよい
エンジンは、パワー、トルクもあるので壊す力は増大してしまうからです。
エンジン、車体ともに、もともとそのような乗り方に耐えられるような設計ではないのです。
どんなに飛ばすときでも解りにくい表現ですが、ドン、ガンというような
乗り方ではなく、速いペースでも、スイッと合わせるような乗り方が
必要です。そうすればものすごく長持ちします。
バイクに限らず車もよい整備士の車は、特段大切にしていないような
感じの人のものでも長持ちすることが多いです。
それは機械のことを知って、意識している、していないにかかわらず
そのような取り扱いが、自然に身に付いているからでしょう。
そういう意味で、整備をしたことがない方でも、簡単なことから
自分で整備することを少しでも覚えれば、壊さない乗り方もできる
良いほうに向かうのは間違いありません。
3については言葉そのままですが、1か月に1回は乗るほうが良いと
思います。雪国で寒い時期乗れない方には、工夫が必要です。
それにプラス、ちょい乗りは全然動かさないよりは、はるかに良いのですが
あまりよいことではありません。
できれば一度乗れば走行距離が20キロくらい、そして1度でもよいので
完全に各部が温まった状態で、エンジンを上まで回す、たとえば
レッドゾーンが9000rpmからでしたら7000~8000くらい
まわしてあげれば好調を保てます。
10キロ以下の、ちょい乗りばかりで、しかも上まで一度も
まわさず乗ると、調子を崩したり、また確実ではありませんが、
オイル漏れなども多くなるようです。
今まで、故障以外で早めにオイル漏れなどがでている方の話を
聞くと、あまり乗れない、ちょい乗りがおおい、上まで回していない
暖気運転が適切でなかった、という方が確率的には多いようです。
旧車バイクには本当に残していきたい良いバイクがあります。
たしかに、お金さえあればなんとか手に入るものではあります。
私自身もたいしてうまい乗り手ではありませんが、旧車バイクを
好きな者として、乗って楽しみつつも、乱暴に扱って壊していくのは
してはいけない、悲しいことだと思います。