お宝!

エンジンは重要です。
当たり前のことではありますが、
バイクに乗った時の印象を決める最重要な要素です。
同じ車体、セッティングの車体に
違う仕様のエンジンを載せると足回りまでもが
全く違う印象の乗り物になります。
それにより、楽しい、楽しくない、良い悪いの印象が
大きく変わってしまいます。
アクセルを開けた分だけ自分の思うように加速、減速するということは
実は大変難しいことで、インジェクションのバイクや、
キャブレターでも調子が悪かったり、負圧キャブレターのモデルなどでは
アクセルの開け、閉じ具合に対し自分の思うようには反応していないと
感じる方もいらっしゃると思います。
あるいは良いものを知らないと、せっかく良いバイクを
お持ちでも、アクセルの開け具合に対しきちんと反応していなくて、
宝の持ち腐れとなっているかもしれません。怖いことです。
また、車もアクセルの踏み具合の反応は、
年式、メーカー、お国柄によって大きく印象が違います。
繊細に反応するもの、街中での印象が良いもの、
高速での印象が良いもの、スポーツ走行時の印象が
良いものなどいろいろです。
街乗りメインなのに、高速の印象が良い車ですと
野暮ったくて乗っていられません。
当社では車両販売するときにFCRキャブレターをつけて
販売していますが、私の個人的考えにはなりますが、
アクセルの開け具合に対しとても良い印象です。
速い、遅いということではなく、アクセルの開け具合に
忠実に反応してくれるという意味です。
もちろんエンジン本体のコンディションも大きく関わって
いるのは当然です。これには排気量、圧縮比、気筒数、
バルブの数など機械的な要素も大きく関係してきます。
もちろんマフラーによっても大きく変わり、組み合わせによっては
全く面白くなくなって、ゴミみたいなバイクになってしまいます。
マフラーは見た目の好みもあるので、見た目重視で組み合わせ
これによって性能面では、大きく損をしてしまう場合もあります。
吸気関連も、インジェクションモデルはどんどん性能が良くなって
以前に比べ、メーカー側がどうとでも思うようにアクセルの開け
閉じ具合に対し、味付けができるようになってきているとは思いますが、
かえってそれがうっとおしく感じる時があります。
オーナさんがアクセルを開けているのに、その作ったメーカーさんに
間に入られて、アクセルの開け具合を調節されてしまっているのですから。
バイクは、速い車種になるとエンジン性能を街中から全て出してしまうと
鋭すぎて問題あるのかもしれません。今は簡単に免許が取れ、初心者の方でも
いきなり大型の速いモデルが乗れる時代ですから、そうせざるを得ないのかも
しれませんし、今作っているバイクは環境にも優しくないといけません。
ただ、そういう味付けをされたバイクは乗り込んでいった際に、
飽きやすいのは間違いありません。
バイクは車体が軽く、人間そのものが動いて荷重移動して
乗る繊細な乗り物ですから、そのほんの少しの介入が面倒くさいのです。
特にアクセルの開け始めから、半分位までのところが、一般道を
走る上でとても重要です。ほとんどそこで走っていますから。
当社の扱う古いバイクたち、特にカワサキ2バルブモデルたちは
確かに高回転域のやや苦しさと、振動もエンジンがフレームに
直接ボルトで固定されている関係で振動も感じます。
ですが調子の良いエンジンと、現在ならFCRキャブレター、
そしてそれにあったマフラーを組み合わせれば、アクセルの
開け具合に鋭すぎず忠実に、思うように反応します。
エンジンの出力も遅すぎず、速すぎずフルに発揮させれば
ちょうど良い位だと思います。もちろんJ系などは、
仕様によっては少し速すぎるくらいまでもっていけます。
またその出力なども自分好みにすることが可能です。
なんと贅沢なことか。
そして、そのエンジンの忠実な反応が、車体側の印象も良くして
楽しいバイクとなるのです。
新しいバイクが決して出せないこの味は今後
新車では得ることができないと思います。
GPZ900R~ZZ-R1100までのモデルも上手に作れば
アクセルの開け具合に対し忠実に反応できるようにできます。
どちらもピストン変更をしたものの方が楽しさが
倍増します。
ただ、こちらのほうがマフラーに気を使う必要があります。
合わないと全く面白くなくなってしまいます。
良いものを作り上げるのはとても手間=費用がかかり
大変なことではありますが、ほかのバイクでは得られない
自分だけのバイク、そして楽しさを得ることができるのです。
今では古いバイクを仕上げる技術、部品も良くなってきています。
良い車両は少なくなってきていて予算内で良いものを
探すのは大変ですが、そういう面では良くなってきたなと感じます。
話はそれますが先日CB750Fの外装の塗装が仕上がってきました。
時間はかかりますが、昔では考えられないくらいに良くなっていて
(私には絶対できない仕事)本当に良かったと感じます。
確かに年式ではかなり前のものになりますが、
既に所有されている皆様、そのバイクはお宝ですよ!
大切にしてください。
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