エンジンOH、今日納車のD1

O様のD1です。
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O様はこのD1を約25年に渡り所有されており
今回当社にてエンジンOHと各部を純正パーツに
戻しながら整備させていただきました。
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最初のご入庫時はとりあえす走れているだけで、エンジン、車体ともに
本来の調子ではなくとても乗りにくい状態でした。
それでも25年に渡り所有されているZの魅力の深さにも驚きですが
本来の調子を取り戻すべく、その際にはFCRキャブレターの装着と
点火系をフルトラに変更し、エンジン系でエンジン以外の調子の悪くなる
原因をまず消しました。
その変更でも喜ばれていましたが、今回の入庫で乗りにくさの
一番の原因であるエンジンの消耗をOHにより元に戻すこと、
足回りで社外品リム付きのホイールを、純正ホイール+新品タイヤ、
チューブ、リムバンド+ホイールベアリングの交換で元の素直な
ハンドリングに戻すこととしました。
あわせてチェーンも交換しました。
交換前は、車体とのバランスが合わないリム装着により
ハンドルが切れ込みとても乗りにくくなっていたのです。
また、シートも変にアンコ抜きされていたので、
ノーマルステップに合わせ、純正のスポンジで
元に戻しました。
また、左側ステップ、フレーム取り付け側のゴムがダメな材質の
ヘナチョコフニュフニュ状態でしたのでこれも元に戻しました。
これは立ちゴケなどでステップ回りが曲がった際に
整備した店が何の考えもなく悪い品質の部品に変更したのが
良くなくて乗り味を悪くしていました。
これに前後ブレーキの整備を行いました。
そして、メインであるエンジンをコスワースピストン
73mmと、O様は普通にツーリングに使用することが
多いとのことでしたので、当社にてZ1000になる前の
後期型Z900系クランクシャフトを選択し、振動の少ない
トルク感あふれる仕様としてOHしました。
通常はクランクシャフトは状態が良ければ費用の高くなる
ベアリング交換は行わないのですが、今回はO様に了解を
いただきましたのでクランク、コンロッドのベアリングも
交換しました。
これにより、Z本来の調子を取り戻し普段乗りで
楽しく乗れ、乗りやすいZとなりました。
以前のエンジンの調子ではすでに持っておられる、モリワキ製の
ショート管マフラーでは調子が悪く乗っていられない状態だったそうですが、
今回のOHで、装着できるようになります。
錆だらけとのとのことでしたがそれもレストアし、
エンジン仕様に合わせて加工すれば、きちんと
楽しく上まで回る仕様となります。
もし今現在、修理可能な動かないZを持っているとすれば
売る側の都合でわざわざ買いなおす必要はありません。
それぞれのZにそれぞれの魅力があります。
きちんと整備して本来の個性を楽しみましょう。
このD1も優しい乗り味を再現できています。
Z1とZ1000MK2のまさに中間という乗り味なのです。