車検

最近車検での入庫が多くなってます。
開業したてのころは全然お客様がいないので、
車検で入庫するバイクは一台もなく、
うちは本当にバイク屋?と苦笑いをしておりました。
といっても普通のバイク屋さんと違い、
たいした販売数ではないものですから
(年に数台しか製作できませんから)
台数的にはたかが知れていますが、
なぜかこういうものは集中します。
Z系を中心としたその旧車バイクたちがならんだ
眺めを見ていると、まさに壮観!なのです。
入庫するバイクたちのそのほとんどは当社で販売した
全バラして製作したもの、あるいはエンジンフルOH
など重整備を施した旧車バイクです。
徹底的に磨き上げられたもの、普通に走りまくっているもの、
どちらにしてもオーナーさんの気持ちが伝わってきます。
当社の場合、ご注文をいただいている車両製作が
どうしても中心になりますので、
(ご注文いただいてからすでに1年以上たっているのが
普通の状態で少しでも早く納品すべき)
通常の車検でお預かりする場合でも1カ月、
ついでに手を加えたりする場合は2カ月もかかったり
します。「急がないよ」と言われることが多いのですが、
その辺は恐縮しております。
車検整備で、ただラインを通すためだけの意味のない
車検をしていても、当社とたいして金額が変わらない
ひどい会社もあるようですが、
どんなにきちんとした状態で納車されたものでも、
2年、あるいは3年に一度の車検時は要所を押さえつつ
きちんと整備をすべきです。
まず試乗テストし、乗って悪い部分、あるいは
気になる部分があればそれを書きだす。
乗りもしないでパッドがないだの、タイヤがない、
オイル漏れがあるなど、見て解る部分だけの修理や交換は
仕事する受ける側は効率が良いかもしれませんが、
お客さんにとって一番大切な、自分のバイクは
乗ってどうなのよ、という部分が抜け落ちています。
乗ってみて、お客さんが気付いていない乗っておかしい部分、
あるいはその予兆がある部分をできるだけ見つけ、
予算の中で優先順位を付け、今後の2年が楽しく、
できるだけトラブルがないように整備する。
それが大切だと思います。
またやみくもにお金をかければ良いというものでもなく、
今回はまし締めで対応する、緊急性がなければ
次の機会に周辺をまとめて整備し、費用をおさえ、
余計な部分にはお金を使わず、
本来優先すべき部分に予算を集中することも
大切です。
信頼関係も大切です。
オーナーさんが不具合と感じる部分があった場合などでも、
店側からそれは問題なく、車種、走行距離なら普通の状態で
乗っていれば良くなる、あるいは扱い方を少しかえる、
等提案があった場合それを信用できるか。
その提案や、言葉を信用できないのであれば
店を変えるべきでしょう。
旧車バイクは今時のクルマ、バイクと違い、
気温や湿度、そして乗り手側のコンディション、
気分、の影響を正確に受け、悪い入力があれば
悪い出力があります。
それには許容範囲があり、
それを判断し適切に判断するのが専門家で、
お客さんが今日悪いと感じたから、
その言葉どうりに気になる部分をなんでも
ばらしてしまうのはプロではありません。
今日悪いから明日も悪いわけではありません。
店側の言葉を信用できるか、ダメなら信用できる店を
コツコツ探しましょう。きっと見つかります。