前置きですが今回は文章のみで長いので
面倒な方は読まないで下さい。前編後編に分かれてます。
タサキチューニングでは好きな古いバイクに
乗りたいという方が、頑張ればなんとか
入手できる、そういう状態にしたいと考えています。
まさに人生をかけてのその挑戦は
今も続いておりますが、
実にやりがいのあることで
中々これは難しいことですね。
当社で扱うことができる良いベース車両は
とても数が少なく、仕入れも限られますが
無事に入手出来ても良いものをベースに
すれば仕入れ価格は高くなります。
作業していると
この金額以下では販売できないという
ラインもはっきりとでてきます。
作業の効率化や作業方法の工夫で
何もかも値上がりしている中、
それなりに販売価格を上げずに済んでいる
車種もあればカワサキZ系の様に
どうにもならないものもあります。
作業の効率化の中で、
本来は対応してあげたい、
当社なら治せる作業で
過去には対応していた整備や修理なども
断らざるを得ない車両もあります。
また取り扱い車種として外した車両もあります。
付き合いのある他店でも忙しいところは
新規のお客さんを断っているところなども
あるようです。
当社もあれもこれも受けていては
まともな古いバイクをある程度の納期で
納めるということは難しくなります。
フルレストア車の受注を数年前から辞めたのも、
繰り返しになりますが、お客様が本当に乗りたい
古いバイクを何とか頑張れば手に入れることが
できる価格で販売したいと考えているからです。
買ってから修理ばかりではなく
古いバイクであっても人間で言えば
20代~30代の健康なバイクに乗って
本来得られる楽しさと経験を体感して
欲しいと思うからです。
今でもかなり前に受注したフルレストア車や
それに近いバイクが残っています。
おそらくあと数年は一番時間がない状況で
走り続けることになると思います。
フルレストア車の作業は私自身が
行わないといけない箇所が多く
人に任せられないところは順番が来ないと
作業が進みません。
フルレストア車以外の車両は
経験さえ積めば程度ルーティン化で
対応できる部分も多くあって、
そうなるとその車両は進捗が早くなります。
そうは言っても古いバイクは
ここ20年ぐらいで生産された新しめの
バイクと違って予定外のことが必ず起きます。
都度その対策を考えて行動しなければ
なりません。
この対応を間違うと名車もゴミバイクに
なってしまいます。
フルレストア車やそれに近いものは
台数的には何とかここ数年で終わりが
見えるようになってきました。
私的にはようやくここまで来たかと感じですが
それにあたる車両をご注文いただいている
皆様にはお待たせしており大変申し訳ありません。
匍匐前進状態ですが確実に進んでおりますので
お話ししているタイミングをお待ちいただければと思います。
ここ数週間私の方はヘッド回りの作業を
連続で5機だったか6機だったか行っております。
多すぎて何機か解らなくなっております。
一般の店なら内燃機屋さんに出すような作業も
自社で行う方がよい所が実は沢山あるのです。
自社で出来ないことを外部にお願いする時も、
何をどうしてほしいと具体的にお願いできる
経験と知識がなくてはまともなものが
納品されるわけはありませんし、
納品されたものをきちんとそれでよいか
確認できなくては、まともなものが
完成するわけはありません。
外注であっても丸投げ人任せではダメなのです。
そんな中で常に頭の中にあるのは
CBX1000で、おそらく最後のCBX1000
レストア車両になります。
エンジンなど特に気を遣うところの作業は
終わっています。
部品的にはレストアが終わっているものが
多いのですが、他の車両と違って特に
手作り車感満載のバイクなので、
組み立ても作業しながら考える時間が
多く必要で特に難しい車種です。
これは注文を受けてから思い知りました。
きちんと仕上げるのは手強いです。
完成すれば唯一無二の車両なのですが。
完成すれば6気筒車で大きなエンジンですが
乗って軽く、他の車両では聞けない快音を
響かせて走ります。
曲がり方も素直で、楽にバンクしていくため
小さなヘアピンのようなコーナーでは
逆にどこか擦らなようにと考えるほどです。
(ただし車体もフルに手を加えた場合です)
ある意味史上最高の贅沢バイクかもしれません。
CBX1000についてはこの受注分以外にも
何度かお問い合わせいただきましたが
すべてお断りさせていただいています。
販売車両について金額を
問い合わせいただく方の中にも
なんとなく肌感覚で解っている方もいれば、
初めて問い合わせいただく方の中には
車両代と部品代にも届かない金額で
問合せをいただく方もいます。
ですがどんどん初めての方にも
遠慮なく問い合わせていただきたいと
考えています。
まずはまともで健康な古いバイクを
手に入れるには最低限どれぐらい時間と
金額の面でも必用だということを
知っておいて損はないと思うからです。
当社も時々絶対に無理と頭で解っていても
思い切ったチャレンジをします。
実際の話でZ1です。
車体回りはレストアなどは一切出来ない前提ですが
お客さんの希望に近い部品構成の構成のものを
手に入れ、納品することにしました。
仕入れ価格は約300万円、
それをエンジンを降ろしてエンジン外観の
レストアを施し、まともに走れるように
内部の整備もして(オーバーホールではない)
400万円ちょっとの価格です。
もちろん車体も問題あれば整備します。
点火系も使えないものがついていたので交換。
つまり消費税を考えれば整備予算は
100万円もない。
FCRではなくTMRですがキャブはついており
大物部品は交換しなくて済みますが
冷静に考えれば全く無理同然の
100万円でどこまでできるかチャレンジして
みることにしたのです。
注文自体は最近の事ではありませんが
新規のお客様です。
当社としては400万円ぐらいですと
Z1は無理なのでまともなものをお求めなら
Z1000をお勧めしました。
そのお客様は時間をとって考えた後、
Z1000ではなくZ1にしたいとの結論を
だしました。
その時に私が思ったのは
本当に欲しいということがその方から
伝わってきたため、うちで断ると他店で
騙されてきっとひどいZ1を買ってしまうだろうと
いうことです。
そのお客様にはその時話はしませんでしたが
私もこれも何かの縁だということで
私も頭の固くなってきている年齢ではありますが
まずは四の五の言わず一度当社で本当に
出来ないかチャレンジしてみることにしたのです。
ヘッドの作業を先程していると書きましたが
この中の1台がこのZ1です。
結局ヘッドだけでもバルブガイド4本交換
バルブもIN側4本交換が必要でした。
純正の新品がまだでるので
バルブは純正、ガイドもビトーR&D製を使い
1本づつサイズを加工してヘッドに圧入します。
シートカットすり合わせなど全て私が行っています。
この時点だけですでに部品も手間も
合わないという感じです。
エンジンのフルオーバホールだけで
150万から200万円かかる時代なのですから。
今回のヘッドの様に他の受注分と
抱き合わせで効率的に作業を進め、工夫します。
ただ現時点で実際に作業をしてみて解ったのは
やはり採算がこの金額では工夫をしても
全く合わないということで、次回からは辞めます。
ですが今までもしばらく取り扱いを
辞めて車種を再度扱うようになった時など
赤字になってもデータどりなどで
実際に車両を仕入れ大掛かりな整備などを
行っています。
やはり今実際にやってみるとみないでは
本当に出来るのか出来ないのか
解らないことが多いからですね。
書いていると文章が予定よりも長く
なってしまい書きたいことを全く書けませんでした。
後編に続きます。
人間に例えれば
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