前回のステム回りまで組付けた後の作業です。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0345.jpg)
キーシリンダーのカバーを外し清掃をします。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0346.jpg)
配線などに異常がないかなどチェックして、
カプラー、端子などもおかしいところがないか
確認します。こういうところのはんだ付けが
とれかけていたりすることが稀にあります。
配線の保護チューブが硬くなって破れていたりすれば
交換したりします。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0347.jpg)
清掃や給油など整備が終わったキーシリンダー。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0348.jpg)
キーシリンダー固定のボルト。
どこにどの種類のボルト、長さ、ワッシャの種類も
解るようになるべく記録を残しておきます。
大切なことなので。
純正の雰囲気は大切にしているつもりですが
必ずしも純正と同じにするわけではありません。
この写真のようにスプリングワッシャを使うことは
少なくなりましたね。これは純正のままです。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0350.jpg)
チェック、清掃が済んだキーシリンダーを取り付けました。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0352.jpg)
レストアしたヘッドライト回りのフレームを組付け
清掃したホーンを組付けたところ。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0353.jpg)
整備紹介(1)の方であらかじめ清掃、
組付けが終わっているヘッドライトASSYを
組付けました。
GSXR系の程度の良い車両はヘッドライト回りも
傷んでいないものが多いので、分解して清掃すれば
かなり元の状態に近くなるのが良いですね。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0354.jpg)
アッパーカウルをつけると見えなくなりますが、
こんな感じです。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0356.jpg)
続いてウインカーの電球交換と内外の清掃をします。
今回レンズの研磨は程度が良かったため行わず、
ボルトは再メッキしました。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0357.jpg)
パッキンの状態も内部の状態も良いです。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0361.jpg)
フロントウインカーのチェック、清掃、電球交換が
終わりました。清掃前と印象が異なるのが解ると思います。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0365.jpg)
つづいて、タンク下付近の作業を行います。
これはヘッドライトのリレーです。
清掃して腐食などないかチェックします。
異常なし。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0368.jpg)
イグニッションコイルなどタンク下付近のパーツです。
清掃し、チェックしていますが状態が良いので
再使用です。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0369.jpg)
イグニッションコイルですがこの写真からも
状態が良いのが解ると思います。
もちろん新品でも問題があることもありますから
絶対壊れないというわけではないのですが、
何でもゼロリスクにすることは不可能で
出来ることをきちんとするという事です。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0366.jpg)
イグニッションコイルを固定するボルトとカラーです。
こんな長いカラーを使用しているのは純正物としては珍しい。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0370.jpg)
タンク下付近のメインハーネスのカプラーを
外したところです。
全てのカプラーを外してチェックはしませんが、
状態により外して端子を磨いたり交換したりします。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0374.jpg)
少し前の事で忘れましたが、このカプラーは清掃ではなく
交換したと思います。これも状態により判断します。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0373.jpg)
これがガソリンタンク下、フレームの内側の写真です。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0375.jpg)
ピンぼけですが、チェック清掃が終わった
イグニッションコイル、リレー類を取り付けたところです。
エンジンのヘッドカバーは汚いままですが、
この後ヘッドカバーガスケットを交換するので
その時に掃除をして組付ける段取りです。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0371.jpg)
続いてヘッドライトにつながるハーネスのチェックと
清掃を行いました。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0376.jpg)
続いて左のハンドルスイッチのチェックと清掃です。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0377.jpg)
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0378.jpg)
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0379.jpg)
ご覧のように内部の状態も良いことが確認できます。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0380.jpg)
カプラー側の清掃、チェック後。状態が良いです。
良い車両を仕入れていればこういうところも
傷みは少ないものです。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0381.jpg)
外観の掃除も終わり、左ハンドルスイッチの作業完了。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0384.jpg)
先程チェック清掃したヘッドライトにつながるハーネスを
組付けたところ。左側。
なおハーネスの取り回しは使用する部品が純正だけでは
ない関係で、純正と同じにはなりません。
作業をしながら変更してしていきます。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0385.jpg)
こちらは右側。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0386.jpg)
ここで再び整備紹介(1)で電球交換や清掃、
修理が終わっているメーター回りを組付けます。
カプラー、配線などの取り回しは仮のものです。
後でETCのアンテナなどを取り付けるため、
その絡みで取り回しが変更になることが多いからです。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0391.jpg)
次に右ハンドルスイッチの準備をします。
カワサキの幅の狭いタイプを使用します。
そのままではつかない為、
カプラー回りと配線を加工して使用します。
この写真は加工後。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0392.jpg)
右ハンドルスイッチの準備ができました。
ここで今回使用するFCRキャブレターの準備をします。
今回はマグ風のボディのタイプを使用。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0405.jpg)
写真ではスロットルケーブルを取り付けるステーは
そのまま無加工の状態ですが、GSXR1100は
タンクがキャブ側に飛び出ている形状で、
そのままだとスロットルケーブルのあたりがきつく
よろしくない為、後に加工したのですが
写真は撮り忘れました。
その車種専用の商品でもこのように多少加工が
必要なものはとても多く、そういう物は都度加工や
調整をします。
それをするかしないかによってお客さんは
お金を支払うのに手に入れるバイクの完成度は
大きく違ってきます。
キャブなどもろくにチェックもせずそのまま組付けて
しまっているところが多いでしょうね。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0406.jpg)
まずフロート側を開けて、油面の高さが基準内に入るように
なっているかフロートの高さをチェックします。
次にスロージェット、メインジェットなどの番手を
チェックし、必要な場合はあらかじめ変更しておきます。
次にパイロットスクリューの開度をチェックし、
各部ネジ類の緩みがないかもチェックします。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0408.jpg)
フロート側を閉め、次にジェットニードル側の蓋を
開けてジェットニードルに何が使われているか、
クリップの位置が何段目になっているかチェックします。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0410.jpg)
チェックが終わったら組付けます。
セッティングを変更しない時でも毎回
このように必ずチェックします。
それが当たり前。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0416.jpg)
ジェットニードルを元に戻し組付けたら、
フロート側と同様各部確認できるところは
ネジ類が緩んでいないかをチェックしつつ、
スロットルを開け閉めして、同調が正しいか確認、
リンク類の調整にもおかしいところがないかを
確認します。
これらのことは基本、キャブの出荷時に正しく
調整されているはずですが、組付け時には
メカニックがチェックすべきだと
私がビトーR&Dにいた時にも、そのように
教えられたものです。
要はメカニックの仕事は受け取った部品を
ただそのまま組付けることではなく、
自身で確認、調整しつつ組付けることです。
そのまま組付けるのが仕事だと思っている整備士が
多いですね。それは間違い。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0418.jpg)
スロットルの同調なども確認し、トップキャップを閉めました。
次にアダプターを取り付けます。
FCRキャブレターの同調確認は目視でよい。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0421.jpg)
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0422.jpg)
アダプターを本体に取り付ける時は液体パッキンを塗って
締め付けですが、よく液体パッキンが沢山はみ出て
そのままにしている人がいますね。
そういうことを平気でする整備士にまともな人は
いるとは思えませんね。
ご覧のようにふき取っています。ここまでする必要は
ありませんが。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0424.jpg)
ファンネルを組付けてキャブの準備が完了。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0317.jpg)
オイルクーラー回りをこぎれいにします。
本来パイプはメッキ仕上げですが、
カシメて作られているため、再メッキには出せない為
軽く塗装しました。と言っても意外と面倒。
この部分はメッキより塗装の方が実は錆びにくくて
良いと思います。
近年の当社でエンジンOHするGPZ900Rの水回りパイプは
メッキしてから塗装する事が多いですね。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0318.jpg)
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0315.jpg)
オイルクーラーとフレーム間に入るゴムのダンパー類と
カラー。カラーは再メッキだったか新品だったかは忘れました。
こういうゴム部品の純正部品がまだ出るのが嬉しい所。
交換しておきます。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0319.jpg)
オイルクーラーを仮組み。仮組みなのでボルトは
とりあえずのものです。
フィンが曲がっている箇所などはできる範囲で
修正し、面倒ですができる範囲で清掃。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0441.jpg)
フレームのダウンチューブです。外したついでに
掃除をしておきます。
![](https://tasaki-tuning.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_0442-rotated.jpg)
今回はここまで。
販売車両GSXR1100の整備紹介(5)に続きます。
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