古いバイクの良いところ。

バイクであれ、車であれ、
中古車の程度が良いか悪いかを判断する
基準は新車です。

つまり程度がいいか悪いかに
そのバイクが新車時に良いバイク(車)か
ダメバイクだったかは関係ありません。

中古車を判断する時には、今目の前にある
中古車が新車時に比べどこがやれているか、
くたびれているかを判断します。

元々新車時にダメバイクだったとしても、
今目の前にあるバイクが新車時に比べ、
ほとんど劣化がなければ程度の良い中古車に
なります。

私ならダメバイクにお金をかけるのは
薦めませんが、新車時からダメの物は
車体がダメなものが多いです。

エンジンは手を入れると改善されるものも
多いのですが、車体が根本的にダメなものは
手を入れてもそのダメな部分は残ります。

当社が取り扱う70年代~80年代のバイクの
良いところは整備をするとこの新車状態に極めて
近づけることができます。
見ても乗ってもです。

この両方をかなえるのはとても難しいことです。

車はもっと、というか、そうとうに難しく、
車で新車に近いフィーリングの物を
手に入れたければ、
レストアしなくてもいいほどに
程度の良い物を購入して、それを
整備する方が近道なのは間違いありません。
ただ古いものはそれが難しいので
レストアとなるのですけれど。
車の方がベース車両選びは難しいでしょう。

古い車よりも古いバイクの方が、
現代の技術を使うことにより
当時より乗りやすく、故障少なく、
維持費も少なく、見た目も美しくすることが、
はるかにしやすいです。

もちろんそれは誰にでもできることではなく
ごく限られた所しかできないのは事実ですが。

これをレストアだったり、チューニングと
言いますが、別に私が偉ぶりたいから
こういうことを書いているわけではありません。
構造的に古いバイクはフィーリング含め
しゃきっとしやすいのです。

バイクや車は、見た目のレストアも大事ですが、
乗って新車時のフィーリングを
取り戻すことがとても困難です。

ですが70年代~80年代の古いバイクは
それを取り戻すのにとても適しています。

当社が取り扱うのはそれも理由の一つです。
つまり、費用や手間をかけただけ、
その結果がキチンと得られます。
重ねて書きますが、誰が作業するかは
とても重要です。

結果がでる理由としては、
車などに比べ、構造がシンプルなこと。

バイクは車体の鉄、アルミフレームに、
一部ゴムブッシュが使われている部分も
ありますが数がとても少なく、
ほとんどは純正部品で入手でき、
交換可能です。

ベアリングなども一般的に
流通している物が多く交換すればすみ、
交換すれば当時のフィーリングが
味わえます。

特に重要なのが車体のフレームで、
車であれば当時のフィーリングを目指すのであれば
極めて程度が良い走行距離が少ない物を
ベースにするか、
鋼管フレーム物をにフルレストアを
施すということになると思います。

車の場合部品点数が多いのもネックですが、
仮にエンジンやそれ以外の部分が
完全に新車同様に整備できたとしても
フレームの部分を新車同様のフィーリングに
するのが難しいのです。

いわゆる車体の剛性感と言われる部分ですが、
車では各ボディパネルを組み立てる時、
溶接、接着、リベットなど、ありと
あらゆる方法がとられています。

私たちが乗って、走行距離が進んでいくうちに
感じる劣化は、そういう大きな部分外れるなど
(そんなことは事故や、特別な走りを
しない限りほとんどないはずです)
だけでなく、車体側塗っている塗料や
シーリングなど本来剛性には直接あまり
関係なさそうな部分も実は関係します。

つまり元々溶接されている部分などは
通常の使い方であれば大丈夫なのですが、
元々しっかり接合されていない部分、
シーリング剤などの本来防錆等のために
塗られているもののはがれなども、
私たちが乗っている時の印象には影響が
あるということです。

こういう部分は走行距離や、使い方により
どんどん緩んできます。

そこの部分は元に戻すことは難しく、
できたとしてもいくらかかるのかな。

そこで鋼管フレーム物。つまり鉄パイプを
溶接してできたフレーム。
これは劣化がとても少ないです。
溶接して作られていますから。

車でも古い物だったりすればそういうものも
ありますが、そのフレームとボディの接合部分が
緩んでくれば劣化を感じます。

ところがバイクはそういうものは全くない。

タンクや外装も元々簡単に
固定されているていど。

つまり鋼管フレームは元々へたりにくく、
車の様にそれ以外の劣化を感じる部分が
ほとんどついていない。

また劣化を感じる部分は全て現実的な
作業範囲で分解して整備できる。
ブッシュ類の交換、ボルトの交換、
まし締めなど。

そしてエンジンオーバーホールなど、
フレーム以外の部分もきっちりと整備すれば
新車同様、あるいはフレームなどは考えた箇所に
上手に補強を施せば当時以上に良い物を
手に入れることができます。

つまり古いバイクは本当の意味での
当時の物を手にできる、
費用や、手間ヒマをかければその分だけ
自分に結果が返ってくる。
本当にいい趣味です。

写真はMK2のもの。力のかかる部分に
補強してあります。