プラグの焼け色にこだわり過ぎない

オーナーさんが旧車バイクの日常の点検として
良く取り上げられるのがプラグの焼け色のチェックですね。
最近、お客様からも2人ほどご相談がありました。
ところが私としてはあまり気にしていません、
とまではいいませんが、あくまで最終的に参考程度にする程度です。
何が重要かといえば、当たり前のことではありますが、
走って調子が良いかどうかです。
ただ単に走れるという事ではなく、日常的に使う部分のトルクはあるか、
上まで回した時にパワーもあるか、アイドリングは普通にするかなど
あくまで実走行が重要です。
その結果調子の良い時よりも走りの面で劣るところがある、
トルクがない、アイドリングがエンジンが暖まると
下がってくるなど何か違ってきた時に見ます。
勿論かぶってしまって一気筒駄目になった時もみます。
4気筒モデルなどは、プラグの焼け色がそろっているいないなどは
最重要なことではありません。
エンジンの調子が崩れるほどに違っていれば問題ですが、
元々機械には公差があるのですから、そこそこあえば良いと思います。
勿論趣味であわせるのは自由です。
ですが、焼け色にこだわりすぎると、かえってエンジンの
本来のトルクなどを発揮できないほど
薄めのセッティングになっている場合もあります。
一番重要なのはその排気量、エンジンのチューニングの度合い、
使っている部品の組み合わせで、どれくらい走るかを知っていて
実走行でそのとうりの実力を発揮できているかどうかです。
元々のそのエンジン、車体の重量などからこれぐらいは
走らないとおかしいというのが解っていることが重要なのです。
エンジンをOHした人がそれぐらい解っていなければいけません。
ですから調子が良いのにしょっちゅうプラグを外して
点検する必要は特にないと思います。
調子がよければ1年に一度、車検ごとでも良いと思います。
意味もなくしょっちゅう外して、プラグのねじ山を壊してしまって
いる車両も見受けられます。そのほうがおおごとです。
新しいバイクで、インジェクションのモデルなどであれば
内容は違ってくるかもしれません。
ですが旧車バイクの場合、たとえエンジンフルオーバーホール後でも
キャブレター新品でも、40年まえに製造された、特に空冷の
カワサキZなどはあくまでプラグの焼け色は参考程度にして
楽しく乗れればよいと思います。
たとえ本来の調子でなくてもかぶって止まるほどでなければ
あくまで参考にする程度で、乗って感じた体感をまず大切にして
各部調整をすべきです。
プラグの焼け色にこだわり、本来のパフォーマンスを
発揮できないのでは何のためのセッティングか解りません。
旧車バイクはその車種ごとに調子の良いときの
プラグの焼け色などはちがっています。
4バルブ、2バルブ、水冷、空冷、皆違います。
古いバイクは神経質になりすぎず、それでも
大事なポイントは気遣って乗りましょう。
暖機しすぎないけど、暖機運転はして、
適度にオイル交換して、乗って、錆びさせない、
圧縮比の高めのエンジンはハイオクガソリンをいれる。
などです。
日本の旧車バイクは、適度におおらかなところが魅力だと思うからです。

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