当社では今、数人の助っ人さんが手伝ってくれています。
今も整備できる方の募集をしていますので
月に1日でも良いので手伝っていただける方は
ご連絡ください。
何でもできる人がいるのが一番助かるのですが、
世の中そんな簡単な話ではありませんので
それぞれできる事のみ作業してもらっています。
すでにできる方がいて重なった業務は
お断りさせていただく場合もあります。
例をあげれば
エンジンの分解、ブラスト処理のマスキング、
ブラスト処理、塗装の脱脂や下塗りを
してくれたりバフ掛けの下準備、再メッキの
下準備をしてくれる人。
当社の作業は毎日同じことをすればよいと
言う感じではなく、
車種も都度異なり日々違うことをしなければ
ならないのです。
なんでも任せればいいというわけには
いきませんので、いわゆる下準備系の仕事を
多く手伝ってもらっています。
それができればステップアップしていきます。
エンジンの分解というと
ただ分解すればよいと思われがちですが、
分解時にエンジンを傷めないようにということが
何より大切になります。
これが難しく、出来ない整備士もどきが多い。
古いバイクは部品が固着していたり、
過去のダメ作業で傷んでいたりしますから
新しいバイクのようにネジを緩めて
少し刺激を与えたら分解できる、
ってことにならないことが多いのです。
真面目な、物を壊さない意識で作業できる
整備経験者が必要になります。
塗装の下塗りと言っても
バイクパーツはいろんな形のものがあるので
出来ない人は何度やっても、
教えても上手くいかない人もいます。
特に大物のフレームは難しいですね。
逆に最初から割とすぐに出来る人もいるわけですね。
そんな中、販売車両Z900のフレームを
助っ人さんに上塗りまで塗っていただき、
綺麗に仕上がりましたので写真を
紹介します。
フレームの上塗りも、
ただ塗ればいいというわけではなく
その車両のレストア具合により
仕上がり具合を変えている為、
当社指定する頃合いに塗っていただく必要が
あります。それによって販売価格も
変わってきます。
下塗りまでは後で研ぐので問題なくできても
上塗りはなかなか任せることができないのが
実情です。
また試しに塗ってもらい上手くいかなかった
時には再度剥離してやり直す必要があります。
この関係で、いきなりお客様の物で
試すわけにもいかないので
販売車両のまだ売れていない物で
作業してもらいデータをとっていきます。
ダメでも再度やり直すことができるからです。
そんな中今回のZ900は純正の塗装に近いような
雰囲気で仕上げました。
ありがたいことに
助っ人さんに作業してもらうことによって
私たちは受注分の作業をしつつも
販売車両の作業が進んでいきます。
コスト面でもメリットがありますから
今まではフレームの塗装までできなかった
販売価格で、フレーム塗装までできる車両が
出せるものも出てきます。
当社の一番の問題は納期をいかに
短くするかということです。しかも手を抜かず。
品質を下げず、むしろ品質が高くなって
価格はできるだけ買いやすいものにする、
これを目標にしています。
そのためには今の仕事をこなしつつも
常に新しい試みをしていく必要があります。
最近はマフラーのエンブレム制作業者を
変更しました。
これも当社の作業量が少し減りました。
Z900のエンジン分解も助っ人さんに
お願いして分解だけですが終わっています。
中味は予想通り、状態の良いものでした。
つまりフレーム良し、エンジン良しを
確認できてから購入できるわけです。
よく整備済み、あるいはこれから整備します、
でも、何もその証となる写真とデータなど
説明できる資料がとても少ないものが殆どです。
口だけなら言うは易しです。
データは詳しく残ってないと意味がないですね。
新しいバイクや古いバイクでも
程度の良いものであればそれも構いませんが、
古いバイクで過去の整備やレストア履歴が
解らない物は、私でも怖いものです。
だから仕入れる時には自社で製作したものや
データが残っていない物は、
出来るだけメーカー出荷のまま、
つまり純正のまま出来るだけ分解整備
作業がされていないものを仕入れるわけです。
近いうちに紹介できると思いますが
面識のあったバイカーズステーションの
佐藤編集長さんが乗られていた青の
CB750Fを当社で以前買取り販売しました。
このバイクは度々カスタムやサスペンション
セッティングなど作業の内容を紹介されていますが
2000年1月号でエンジンがらみも紹介されています。

仕入れた理由は私が佐藤さんの調整した
サスペンション回りについて興味があったから
ですが、もちろん内容が紹介されているからと
言ってそのまま販売したりはしません。
エンジンを降ろして全分解して中身を確認
内部を再整備しました。
もちろん車体回りも取材のための
限られた時間でやっつけ作業が多く、
再度多くの箇所を分解して部品変更含む
再整備をしました。
こちらの整備内容もデータを残してあります。
この車両が完成し、テストした時の印象は
後日完成写真と共に書きたいと思います。
良く走り、CBの魅力を再認識しました。
レストアは行っていませんが
かなり印象は変わっています。
世の中の古いバイクの悪質販売業者は
中味をごまかすことで利益をえている店が
多くおり、まじめに作業している店の
足を下に引っ張っています。
分解したのなら
ついでに写真を撮っておけばよい、
組み立てる時も。セッティングデータも。
昔とは違い写真を現像する必要もなく
保存に困ることもないですから
いくらでもできます。
これが当たり前になっていけば
悪い業者や、間違った整備をするところは
淘汰されますし、
その中身を見て買う側のお客さんも
予算に合わせて買えるものを
自分で選んで買えばよいのです。
Z900もエンジンの洗浄まで終わったら
中身を紹介することができると思います。
まだ価格は確定しておりませんが
お問い合わせお待ちしております。
問い合わせフォームからどうぞ
ではZ900のフレームの写真です。
塗らないほうが良い所は塗らないことも
大切になります。
来店され直接見ることももちろん可能です。
ただ、当日連絡をいただいてすぐに来るというのは
おやめ下さい。
先日もそのようなことがありせっかくなので
対応したのですが
その日にこなさなくてはならない作業がある為
結構大変なものですから。
できれば前日までにご連絡をいただいた上で
ご来店いただくようにお願いします。












このフレームはこちらのZ900で
写真はレストア前のものです。

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