ここ数年、当社へ腰上のみのオーバーホール
について問い合わせがあります。
ほとんどは予算が足りず、フルオーバーホール
までできないことが理由ですが、
普通のバイク屋さんが安易に薦めるので
話がでるのでしょう。
当社ではきちんと結果が出ないため
ほとんどお断りしています。
理由として、腰上だけ調子が良くなっても
腰下の部品に負担がかかり、
ダメになってしまうから。
要はお客さんに使うお金だけの
メリットが全くないから。
逆に腰上のみのOHで腰下に
たいして負担がない程度なら腰上が
本来の出力を発揮していないからでしょう。
もっと走るはず。
当社では、腰上OHは2、3度しか
作業したことがありません。
私の中では腰上OHは定期メンテナンスの
一部で、別にしなくてもよいもの。
ガスケット部からオイルが漏れてきた等、
ばらすのならするか。みたいなものです。
たくさん走って人生2度目のフルオーバーホール
するぐらいの方が良いと思います。
過去腰上のOHを当社で行ったものは、
以前当社でエンジンフルオーバーホールを
行っており、走行距離も把握できていて
状況が解っている、など履歴がわかっているもの
です。
これ以外で作業したことがあるのは
始めの頃一度だけです。
かなり前の話なので正確な理由は
忘れましたが何か理由があったと思います。
中途半端はやめましょう。
お金を捨てるようなものです。
腰上オーバーホールのみでは、
クランクのピン溶接をしていなければ、
圧入部分がずれてしまいます。
クラッチも滑るかもしれませんし
ミッションもOHやアンダーカットを
していなければ、ベアリングがダメになったり
ギヤ抜けしたりする恐れがあります。
要のカムチェーンは古いままで
いいのでしょうか。
スタータークラッチ。セルモーターや
ジェネレーターは大丈夫ですか?
腰上OHに30万?50万?
作業した人は儲かるかもしれませんが、
オーナーさん、依頼したあなたの感想は
どうですか?
そんなに作業前と変わらないと
考えていませんか。
あるいは調子が悪くなってませんか。
そんな中途半端はやめて、
頑張ってフルオーバーホール。
当社で言えば100万円以上かかりますが
本当の絶好調、全然、全く違いますよ。
本当の絶好調を味わってみませんか。
エンジンオーバーホールも紹介する
製作模様と同様に行います。
さてZ1の製作模様の続きです。
注文いただいている皆様の作業は毎回
このように行い、写真を撮ってデータを
お渡ししています。この方だけ特別ではありません。
- Z1はマフラーを取り付けるスタッドボルトが6mmなので、使っていくうちに折れやすいので8タイプに変更します。
- Z1純正マフラースタッドボルトはM6ですが折れやすいのでM8に変更します。作業中の写真。M8に加工する際には上側のボルトにオイルラインが近いところもありますから、(この写真のところは関係なし)ネジ山が深くなり過ぎないように注意した方が良いです。
- M8に加工できました。この作業も時間がかかります。オリジナルでM6のままにしたいという気持ちも解りますが、熱がはいりナットを緩める時にかじってダメになりやすいのでM8が良いと思います。ヘッド単品では作業しやすいですがエンジンが乗ったままのスタッドボルト修理は難しいです。
- M8mmに変更終了。
- スタッドボルトを入れて確認。
- 印の部分のボルトにヘリサーとをいれて、傷んでいるものや後で抜けそうなものを修理します。後で抜けてくると面倒なのでやや過剰に行います。
- 下穴の加工したところ。
- カムホルダー部。
- タップをまっすぐ立てます。
- タップを立てたところ。
- ヘッドカバー部に下穴を開けたところ。
- タップを立てたところ。
- 全てヘリサートのタップまで縦終わりました。
- これを入れます。これは長さが2Dのタイプですが場所によって使い分けます。よく下穴やタップの立てる長さが不充分で極端に短いものを入れているものがあります。
- ヘリサートを入れたところ。
- ボルトをいれきちんと奥まで入るか確認。
- ヘリサーと終了。
- リヤブレーキのインナーディスクのアルマイト加工が終わりました。バッチリ綺麗です。こういうものも加工に出す会社により仕上がりが違います。
- フレームブラスト前。
- 掃除前で汚れたままの写真ですがフレームの一度目のブラスト終了。補強を行ったあと、再度仕上げのブラストを行います。
- バリがあるのがわかります。
- バリ取り中。
- エンジンブラスト前。冶具を使ってのマスキング
- 単体で行った方が綺麗にできるものは単品で行います。エンジン一機でまるごと行うよりはるかに手間がかかりますが、細かいところまで綺麗にできます。
- 裏側。
- ヘッドです。
- シリンダー。
- サンドブラストをするためのマスキング。このように部品ごとに分けて行うことにより、細かい部分まできちんとブラストできます。
- ブラスト後。
- ここまでこだわって作業しているところはほとんどないと思います。
- 色を塗ってしまえば解らなくなるからです。
- ヘッドカバーはこの後はずして、再度仕上げブラストを行います。
- ここからサンドブラスト後です。
- 上っ面だけであれば時間は1日ほどあれば終わりますが、これぐらいまで隅々まできちんとブラストするには倍ほど時間がかかります。
- 当然隅々まできちんとブラストした方がよく、クラックなど問題がある部分も発見しやすくなります。また塗装をする場合にも食い付きが良くはがれにくくなります。
- シリンダー。
- こういう奥も綺麗にブラスト済みです。
- カバー類も単品で行えば綺麗に仕上げられます。
- 削り出し部品が完成左の4点はスイングアームの部品。右はヘッド例とのステー、アルマイト前。
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