長いタイトルになってしまいましたが、
不思議なもので販売車両に手を加えると
ノーマルに近い状態で販売してほしいと
お問い合わせがあったりします。
こればかりはお客様側の販売車両をに出会った
タイミングになるわけで、
よくそういうことがあります。
今まではほとんど対応できないとお断り
させていただいておりました。
乗ってどちらが良いかと言えば
当社の手の加え方は改良の部分が中心となっているため
手を加えた後の方が乗り易く、楽しく
良く走るということで間違いありません。
ですが、その中でノーマルに近いスタイルで
乗りたいという気持ちも充分に解ります。
例をあげれば、カワサキGPZ900R。
私もGPZ900Rについてはチューニングしても
抜群にかっこ良いのですが、
フルカウル付きのノーマルもとてもカッコよいと
思います。
発売されてから何十年も経つのに
普遍的な良さがあると思います。
また手を加えたバイクに乗っていたが、
一緒に過ごしているうちに元に戻したくなってきた。
なんてこともあったりしますね。
これは長くバイク雑誌の編集長をしていた方も
言ってましたね。
そこでですが、
本調子に戻らなかった場合のキャブレターは除いて、
それ以外の部分はできる範囲でノーマルに近い物も
整備して販売することにしました。
当社の販売車両で今対応できるのは
スズキGSX-R1100
GSX-R750
DUCATI 900ss になります。
カワサキZ系なども相談の上。
キャブのみFCRにして整備して販売、
みたいなことですね。
FCRに換えてもノーマルのキャブを
持っている時は希望があればそれはお渡しします。
お客さん側で交換したくなれば
試してみてもいい、てな感じで。
ノーマルキャブについてはゴム部品の
インシュレーターが欠品、ということが多いので
ノーマルキャブにしないほうが良いということも
ありますね。
過去にお問合せいたいだいて、
ノーマルには戻せないと言ってお断りさせて
いただいたお客様も遠慮なくご連絡いただければ
相談の上対応させていただきます。
販売時にノーマルに戻せないものについて。
まず現状で不具合がおきている部品がついているのに
交換する部品がない。
先ほど書きましたが、キャブレターへの対応。
キャブについては見た目は大きい部品ですが
中味は想像以上に繊細な部品で
インジェクション車のように
燃料に圧を加えて噴き出すなんてことでは
ないわけです。
あくまでエンジンからの負圧によって
燃料が吸いだされて空気を混ざって混合気を
エンジンに供給する、そういう部品です。
その負圧が低回転域では弱いので
余計低中速域で本調子に戻せないことが多くなります。
エンジンのコンディションによって
その負圧も変わりますし、
キャブレターは各部硬化したり消耗もします。
繊細な部品なので、走り続けているものに
関しては少々ガソリンにじみなんかが起きていても
まともに走れるものもあります。
ただ、古いバイクで、車両の消耗が少なく程度の
良いものは乗っていない期間が年単位であるものが
多いわけです。
その乗っていない期間があるがゆえに本調子に
戻らないものがかなりあります。
また、走行距離が少なくても、
何度もキャブレターを外して分解組み立てが
行われており、壊されているものも多い。
それに加えキャブクリーナーのような物に
長く漬け置きされているものもあり、
一見中が綺麗なのに
中の穴の径が少しずつ大きくなってしまって
ダメになってしまっているものもあります。
こういう物はジェットだけ換えたりしても
治らない。
点火系についてはフルトラがついていれば
整備すれば問題ないことが多いのですが、
キャブは走れるけど本調子でなく
そのせいでプラグがどうだとか、力がない、
しばらく走るとかぶり気味になるとか、
結局どうしても時間と手間をかけても
ダメな時が多くなります。
もしそのキャブの作業を趣味としてできると
言うなら良いのですが、
殆どの方は乗って楽しみたいですよね。
ですのでキャブだけそのエンジンの
本調子を知っていただくためにも交換させて欲しい。
ということです。
キャブ以外の箇所については
都度説明をさせていただいて、
それでも良いということでしたら
その形で販売させていただきます。
例えば今販売しているGSXR系であれば
ノーマルのハンドルであれば
ポジション的にはやや遠いのですが、
とか、
ブレーキのマスターを交換しなければ
ブレーキの効きが甘くなる、
ということです。
まあ元々その状態で新車時に売られているわけですから
それも味としてよし、と考えられるのであれば
ということですね。
当社のお客様でもフルノーマルのGPZ900Rを
長く乗られている方も実際にいます。
金額的にはノーマルに近い物の方が
部品代が減りますから買いやすい金額に
なりますね。
お問合せは電話、
097-542-3383
または当社のお問い合わせフォームから
お願いします。
https://www.tasaki-tuning.com/contact/index.html
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