Z1は売約済みとなりました

販売車両

紹介していたZ1は売約済みとなりました。
ご購入していただいたK様ありがとうございます。

このZ1という車種の一番の特徴は
何と言ってもその軽さです。

これは今のスポーツカーであっても
バイクであっても、軽さを得ることは
重要な課題です。

世の中軽さについては興味がない方も
多く、どんどんそれいる?的な
後付け部品を付けたがる人が多いですが、
メーカーが軽さにこだわるのは
軽くなることによって得られるメリットが
余りにも大きいからですね。
特にスポーツバイクと、スポーツカー。

数年前に販売され、私も体験したくて
1年間所有していたマツダND型ロードスターが
当時車重1000キロを切ることが
注目されていましたね。
オープンにして走るのがとても気持ちの良い
車でした。

そしてそれは今も、
ロードスターなどの車だけでなく
ハイパワーで数千万円するスーパーカーで
あっても同じで、
常に車重、エンジンの出力と共に
何キロになったという事が話に上がります。

この場合単に軽いというだけでなく
どこが軽い、どこが強いということも
大事です。

そこでZ1ですが、カワサキとしては
2サイクル車から4サイクルに移る際に
作られた、
カワサキの力がえらく入ることにより
生まれた本物の名車です。

美しいデザイン、乗っての扱いやすさ
耐久性、整備のし易さ。

ノーマルの美しいデザインを残した
レストア状態で乗っても楽しいのですが、
さらに多くのオーナさんそれぞれの
好みでチューニングも受け入れる、
懐の大きい今でも大変人気のある
バイクです。

もうこのバイクが世の中に出てから
約50年にもなるのですね。

Z1からZ1000系に至るまで
長く作られたバイクですが、
見た目の形だけでなく、
そのカワサキZ系の中では一番軽い
車重からくる乗っての軽快感は、
Z1でしか味わえない特別なものです。

Z1とZ1000はとても似ていますが
乗ればその違いは明確です。

バイクを車庫から出すとき、
サイドスタンドをはらってバイクを起こし
動かすときにまずその軽さを感じます。

そして、実際に乗り出せば
軽快に加速し、
(エンジンが本調子であれば)
特に曲がる時にヒラヒラと素直に
バイクが寝ていくときの感覚は
このバイク特有、Z1だけのものです。

私もカワサキZ系にはたくさんの費用と
時間、そして人生をもつぎ込んできました。

その中でZ1ではない、たまたま入手した
後期モデルを軽くすることに
一時期かなりトライして、
Z1のような走りを目指したこともあります。

結論としては車重自体はノーマルZ1よりも
軽くなってもZ1の様には走りません。
Z1のような走りを得たいならZ1でなければ
ならないわけです。

その辺の詳しくないバイク屋は
嘘をいうかもしれません。
Z系は同じですよ、と。

これはZ1を形作る中で
メインの大きな部品であるフレームと
エンジンがとにかく他のZ系よりも
軽いからですね。

もちろんその分振動が多かったり、
ノイズも大きめだったり、という
デメリットもあります。

これは世の中一般の考え方から
すれば修正すべきことなのですが、
スポーツバイク好きからすると
軽さの方を優先してほしいと思うことが
沢山あるわけです。

まず、Z1の全て分解して比べて
一つ一つ確認、後期モデルと
比べてみれば解りますが、
部品自体軽く、部品の厚さも薄いものが多い。
そして部品の点数自体も少ない。

各部品の重さは、
ちょっとどころではなく明らかに
誰もが持ち比べれば違いが解ります。

同じ材料なら、薄いという事は
その分弱いという事でもあるので、
後期モデルでは世の中の要求、
静かに、より安定した走りを得られるように
どんどん肉厚になっていったわけです。

さらにフレーム、エンジンだけでなく
配線回りや、フレーム以外の付属部品も
複雑、どんどん増えていって
それに伴い車重も増えていきます。

ですが、当時カワサキの意図、
考えが最もストレートに表現されている
バイクこそがZ1です。

もちろんきちんと整備、レストアを施せば
すべてのZ系に素晴らしい魅力があります。

最近もZ系とは直系ではありませんが
同じ血筋のZ1000jのフルレストア車が完成に
近づいています。
これのあまりの予想をこえたカッコよさに
しびれています。

ですがその上でやっぱり軽さのZ1。
今回販売したZ1は、当社製の
チタンマフラーや各部品の変更により、
さらに軽量になっています。

同じフレームを使用するなら、
軽くすることは剛性アップと同じなので、
さらに走りが良くなります。

高級スポーツカーであれば
お金に物を言わせてカーボンを使った
フレームや、
今まで鉄系の部品だったところを
構造を工夫して別の材料を使ったりして
少しでも軽くし、
快適な装備で増えた車重を
何とか減らそうとしています。

それを考えた時、バイクという乗り物、
そしてZ1が持つ価値それは
世の中のお金という価値観だけでなく、
さらに素晴らしい魅力を持つバイクだと
私は思うわけです。

まさに人生を共に走りたいバイクですね。












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