デザインとサイズ感

日記

今CBX1000の作業をしていますが、
大きなエンジンです。写真のものは
今作業しているものとは違います。

バイクは写真で見た時と、現車を目の前にした時に
感じるものが大きく違うことがよくあります。
直接見るととても印象の良いものもあれば
貧弱に安っぽく見えるものもあります。

それは細かいつくりや質感もありますが、
サイズ感、つまり大きい小さいと
デザインが絡んでくるからだと思っています。

小さいなら小さいでそれに適したデザイン、
大きいなら大きいでそれに合ったデザインが
あると思います。

小さく可愛いキャラクターものを
そのまま大きくすると気持ち悪かったり
しますよね。

古いバイクの復刻版として発売されるものもあり、
サイズとデザインのバランスが悪く明らかに
いまいちというものもあります。

古いバイクを良く知るものとしては
私ならそんなものを100万も200万も出して
買う気はおきません。
それだったら復刻盤ではない今のバイクを買います。

私と同じような考えの方も多くいて
古いバイクが良いという方も多くいるのでしょう。
まずは乗っての事よりも現車で見て感じる良さを
優先しますから。

狭いスペースや、近くで見る時と
走っている時にすれ違った時や、
広いスペースに置かれたバイクを見た時も
感じ方が違いますね。

ただ見た目だけの知識しかないと、
乗ったら故障だらけ、まともに走らないものを
つかまされたりする。
プラスの整備する費用を惜しみ、いい物、
まともに走るものを知らないからです。
なんでもまずは、まともなものを知ることが
スタートです。

先日農家をされているお客様から
トマトをいただきました。

ご本人は数年前に私たちがいただいたものより
天候の関係で劣ると言われていましたが、
それでも日頃食べている一般に売られているものより
確実においしものでした。

やはり知恵を使い、工夫され育てられた
トマトは充分においしいのです。
やはり良いものを知っていることは大切です。
話がそれました。

以前レーサーレプリカと言われた
速さを求めたフルカウルバイクもそれなりに
大きなサイズのものが多い時代がありました。

それはエンジン出力を得ようとすればそれなりの
排気量とエンジンサイズになったため、
それに合わせて必然的に車体も大きかったと
言えます。

現在は同じ出力を小さなサイズで発揮できるように
なったため、車体も小さくなっています。

効率としては小さいエンジンに合わせて
車体も小さくなることは良いことのですが、
いざ目の前で見ると今一つ迫力に欠けたりします。

そろそろ手放そうと思っていますが、
スーパースポーツモデルでも最新のものより
約20年前の今持っているCBR1000RRぐらいの
サイズ感とデザインの方が好みです。

特にCBRに限らず最新のものは車体前半が
昔のレプリカより低く小さくなったため
余計にそう見えます。

これでクリーンなデザインにすると余計貧弱に
見えるので、とげとげしいデフォルメしたような
デザインになるのかなとも感じます。
それらもすべてが空気の流れなど効率だけで
そうなっているとは思えず、欲しくなりません。

趣味で乗るものですから見た目の印象、
感じ方はとても大切です。

デザインとバイクのサイズ感があっているもの、
そして乗っての走りが自分の使い方に
合っているものに出会えたら最高に幸せです。

そういう物が見つからずにすぐに飽きてしまい
しょっちゅう買い替えている方もいますからね。
走りだけが良くても、見た目だけでもダメで
やはり両方ないと。
走りを自分の好みにいしようとしても
新しいものはほとんど何もできませんし。

自分も仕事がら多くの新旧問わず
さらに同じ車種でも色々な状態に手を加えた車体、
エンジンのものに乗る経験を得てきました。

オーナーさんに長く可愛がられる物には
ある程度共通点があることがあることが
私なりに解ってきました。
ご本人もなかなか気づいていないことも
多いのです。

殆どの方は意外と尖ったものを求めていないことも
その一つではありますが、
意味もなくやたらと大きい物、
逆に効率だけで小さかったり、
サイズとデザインが合っていないもの、
もちろん好みがそれぞれの方にあるのですが
客観的に見てそれが合っていないものは
淘汰されていっているようです。

だから大きい排気量や、大きいバイクだけが
偉いではなく、それぞれの排気量、
小さいバイクにも良さがあり、
それを知っていただくこと、気づいてもらう
きっかけを作ることも私の仕事だと思います。













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