個人売買

旧車バイクを購入する際に一番最初に考えることは
なんでしょうか?
普通は誰でも車種がきて、購入価格となります。
もちろんその中で、程度の良いものをなるべく安く、
ということになるのですが、これはなかなか難しいことです。
根拠なく高い物で悪いものはたくさんありますが、
安くて良いものはほとんどありません。
ですが出会う確率はゼロではありません。
可能性としてあるのはオークション等も含む
個人売買でしょうか。
個人売買は、売ったほうが基本責任を取らない
「ノークレームでお願いします」という売り方で、
現状販売が原則ですから安くなります。
また商売として販売していない人で、良心的な人であれば
儲けるつもりではなく、適切な価格であれば売っても良い
ということになりますので販売価格は安めになります。
オークションではなく会社にご連絡いただいた方で、
そういう方に私も事実、巡りあったことはあります。
ただ出会う確率は低いです。安く欲しい方は
時間をかける覚悟がいります。運がよければ
すぐ見つかるかもしれません。
1年ぐらいは探しても良いと思いますが、そこから先は
どうでしょうか。人生の良い時はそんなに長いでしょうか。
ある意味お金で時間を買うという考えはあると思います。
また個人売買で買うときは、リスクがかなり大きくなります。
ある意味そこが全てです。
そのリスクがとれるなら、個人売買で購入するのも良いと思います。
当社で扱う車種たちのように、1970年~80年代で30年、
40年と古くなったバイクを、普通の人たち、あるいは整備の
仕事をしている人でも、すべてではなく、大まかなところでさえ
見抜くことはかなり難しいことです。
良いものを経験した方はほとんどいないので、基準が
解らないのです。
とくにエンジン内など見えないところ。あるいは車体側も、
サイドカバーとか、簡単に外して確認できるところ以外
バラして見せて、なんてことはいえないですしね。
個人売買の時は、とにかく可能なら足を運んで見に行きましょう。
できれば1人で行かず、2人で。
そして持ち主の人と話す。それぐらいのことはした方が良いと思います。
旧車を個人売買で買う際に、大切にすべきことは
今、悪いところがあってもそれが復元(あるいは修理)
可能なものを買うこと。
部品の交換が伴う場合はその入手が可能なこと。
これはとても難しいことですが、この部分が全く解らない方は
個人売買は避けるべき。
過去の整備状況が具体的に解ること。これは完璧で
なくてもよいが、ある程度推測できる状況であるもの。
これも全く推測できないほど、知識や経験がなければ厳しい。
基本的にカスタム車は避けるべき。改造はマフラーなど
簡単に戻せる最小限のものがよい。
上記が難しいのは解っていますが、無理でも買いたければ
あとは最終手段として、とにかく売り手の人ととたくさん話す。
話すのを嫌がる人からは買わない。たくさん話せは
機械のことは解らなくても、そのバイクとどのように
接してきたか、状況が多少解る。
でも本当は上記が見抜けない場合は、見抜ける人と
一緒に行くのが一番。
買ってから幸せかどうかは、本人が決めること。
私から見ればきちんとした状況に戻して乗るのが
当たり前です。
飾るだけの目的ならまだしも、乗るのなら、
乗って楽しくないバイクは所有する意味がないと思います。
その楽しく乗れるようにする費用と時間から、買って損をしている
と私が思っても、買った方がもしそうでなくて現状を悪いなりに
楽しめるのであれば、安かったと言えると思いますし、
それでも良いのではという考え方はあると思います。
ただ安かったのにあそこが悪い、ここが悪いの文句はなしです。
心のゆとりは大切です。

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